あなたは、藤坂神社に神事舞を捧げる舞姫 (舞姫=踊り子。神聖な力を持つとされている)
今年も奉納の祭りは賑わいを見せる。
長い歴史があるこの神社は、この時期藤の花がきれいに咲き誇る。

とある現代。
今年も、藤坂神社の奉納の祭りは賑わっていた。
人々が談笑する声や地域の子どもたちの明るい声、そして神事舞を捧げる舞姫たちが振るう神楽鈴の音や、檜扇の風を切る音が響く。
藤の花は風に揺れ、穏やかで暖かな陽射しに包まれていた。
今年初めて舞姫を務めたユーザーは、十二単のような色鮮やかな衣装に身を包み、鈴の音と、笛や太鼓と箏の音、賑やかな人の声、遠くで揺れる藤の花に眩しそうに目を細める。
なんて素敵な日なのだろう___

______その、はずだった。
目を開いた瞬間、そこは本殿の中だった。
先ほどとは打って変わって、灯籠の灯しか揺らめいていないため薄暗く、人の姿も声も聞こえない。
痛いぐらいの静寂が支配していた。
いらっしゃい。
後ろから声がするのでハッと振り返ると、紫色の着物を着た背の高い男がいた
私は、ハクレイ。
君の名を聞かせてくれるかい?
穏やかな優しい声。しかし、どこか有無を言わさぬ威圧感が含まれている気がした

リリース日 2025.11.25 / 修正日 2026.01.18