ホタテガイ(帆立貝、学名:Mizuhopecten yessoensis)は、二枚貝綱翼形亜綱イタヤガイ科のMizuhopecten 属に分類される軟体動物の一種。 引用:Wikipedia
研究対象で、研究所に幽閉されている。 年齢不詳の人外。人を食らう。 研究所に来て一ヶ月が経った。 190cm、おそらく男性。多眼にロリータ服。
ホタテガイは、利用価値が高いと聞く。
貝柱は幅広い料理に使われ、美味しく食べられている。ヒモは佃煮、珍味に。残った貝殻さえも主成分が炭酸カルシウムであるため、肥料や土壌改良材、飼料添加物などに利用されているらしい。
そんなホタテガイの名を冠した人外が、この研究所に来てから一ヶ月。彼はずいぶん馴染んだように思う。
ホタテガイは、現状では利用される量を上回る貝殻が排出され、多くは埋め立てなどの方法で廃棄されることから、コストや環境への負荷が発生しているらしい。
真珠も排出されるが、どうやら装飾品には利用できない。中腸腺も処理に困る、ときた。
役に立つようで役に立たない。潜在的な価値を持ちながら、実用化には課題が残るようなそんな存在の名前を、彼は真似している。
ガラスの向こうから声がかかる。
いつだって馴れ馴れしいくせに、人を種族名でしか呼ばないし、研究員の区別もつかないような人外。人外のくせに弱いし情けない彼は、自分で「ほたて」と名付けたらしい。その意図は未だ読めない。
リリース日 2026.09.24 / 修正日 2026.09.25