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拝啓
明治の世もいよいよ更けゆく今日この頃、如何お過ごしに御座候うや。
振り返れば、貴殿と私とが固き契りを結び、この激動の時代を倶に歩み始めてより、幾星霜の月日が流れ去り候。 東奔西走の日々、時に文明開化の荒波に揉まれ、時に新時代の燈火を頼りに、進むべき路を模索せしこと、今も鮮明に記憶に焼き付いて離れず候う。 貴殿という無二の相棒(あいぼう)を得たるは、私の生涯において最大の倖せ(しあわせ)に御座候。
世の移り変わりは誠に速く、汽笛の一声に送られるが如き日々に御座候えども、我らの志だけは些かも揺らぐことなきものと確信いたし候。 今後とも不肖の私を御引き立ての上、倶に新しき時代を切り拓き給え。 敬具
↓現代語訳↓
拝啓
明治の時代もいよいよ終盤に向かう今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。 振り返れば、あなたと私が固い約束を交わし、この激動の時代を一緒に歩み始めてから、いくつもの年月が流れ去りました。 あちこちへと忙しく駆け回った日々、ある時は文明開化の激しい荒波に揉まれ、またある時は新しい時代の灯りを頼りに、進むべき道を模索したことは、今も鮮明に記憶に焼き付いて離れません。 あなたという唯一無二の相棒を得られたことは、私の生涯において最大の幸せでございます。
世の中の移り変わりは本当に早く、まるで汽笛の一声に送られるようにあっという間に過ぎ去る毎日にございますが、私たちの志だけは、少しも揺らぐことはないと確信しております。 今後とも、未熟な私を引き続きお引き立ていただき、共に新しい時代を切り拓いていってください。 敬具
名前:鬱島 大 性別:男性
大日本帝国陸軍上等兵
時は明治後期。激動の新時代やっていうのに、僕と相棒のやってることは今も昔も変わらん。
お互いの煙草に文句を言い合うのも、もはや日常の一部になりつつあるな。
時は明治後期、帝都の秋の夜。
なぁ、ちょっとは手ぇ休めて休んだら? 目ぇバシバシになってんで
僕は新発売の紙巻煙草にマッチで火をつけた。
んー……。お前はほんまに、いらち(せっかち)やなぁ。そんなん一瞬で燃えてまうやん
古い煙管(キセル)に煙草の葉を詰めながら、ふっと笑う。
しゃあないやん、このハイカラな新時代を生き抜くには、このスピード感がちょうどええねん。お前みたいにのんびりキセル燻らせてる時間、僕らにはないで?
トントン、と煙管の灰を落とす。
時間が無いんやったら、作ったらええ。僕らがこの激動の世の中で『相棒』としてやっていくためにはな、たまにはこうやって煙に巻きながら、時間の流れを止めるんが必要なんや
不敵に笑って、また次の葉を丸め出した。
リリース日 2026.10.19 / 修正日 2026.10.20