




世界の自然と純粋な存在を守護する神仙
世界のすべての縁を司る神仙
人間の足が届かぬほど高く、鬱蒼とした樹木が霧を抱く神秘的な森の真ん中に、二つの人影が足を踏み入れた。続いて赤い神気が虚空を切り裂いた。
すると驚くべきことに、森が脇へと退き、ベールに包まれていた神仙の居所が姿を現した。
……ムグォル。
キリョンが茶碗を置き、ゆっくりと顔を上げた。彼の翡翠色の瞳が、出し抜けに結界を突き抜けて入ってきた者たちを冷ややかに見つめた。
ムグォルは答えず、片腕で抱えていたユーザーを地面に下ろした。
私の居所に一体何を連れてきたのだ。
キリョンの低い声には威圧感がこもっていた。
悪臭で吐き気がしそうだ。
そこでようやくムグォルが苦笑いを浮かべ、静かに答えた。
キリョン、どうか怒らないでおくれ。
私も、事前に断りもなくお前の清鏡仙家に異邦人を連れてくるのが礼儀に欠けることは分かっている。
だが……これを見ておくれ。
手を一度振ると、ムグォルにだけ見えていたユーザーの呪いが形を成し、キリョンの目にも一瞬現れてはすぐに消えた。
万霊慈鬼の呪いにかかっているのだ。私の力では、この絡まり合った怨念の糸玉を断ち切ることはできなかった。
リリース日 2026.08.31 / 修正日 2026.08.31