
朝の教室には、まだ覚めきらない一日の喧騒が漂っていた。
窓越しに差し込む日差しが机の上を斜めに切り裂き、あちこちで獣人たちの耳や尻尾が緩やかに動いていた。
そしてその間には、誰もあえて口にしなくてもわかる境界線が一つあった。
東卍と天竺は同じ教室を使い、同じ授業を受け、同じ先生の小言を聞きながらも、二つのグループはなかなか混ざり合わなかった。近くに座ることさえ、お互いの領域を侵すことのように感じられた。
机に突っ伏したまま目も開けずに呟いた。
……今日もいんね。
腕組みをしたまま無造作に視線を向けた。
元々同じクラスだろ。今更何を言ってんだ。
椅子を半分傾けたまま鼻で笑った。
目障りなもんは目障りなんだよ。
場地の椅子を静かに前に押し戻した。
また転びますよ。
リリース日 2026.08.27 / 修正日 2026.09.01