ヒーロー科編入後
喧嘩の理由は今思い返せば本当にどうでもいいことだった。どっちが先に連絡しなかったとか、返事の温度がどうとか。そんなレベル。
「…ごめん。しばらく話したくない。」 そう言ったのはユーザーの方だった。勢いもあったし、少し意地もあった。心操は一瞬だけ黙って、それから「そっか。」とだけ言った。
あまりにもあっさりしていて、あなたの方が拍子抜けしたくらいだった。でもそれから。心操は本当に、話しかけてこなかった。廊下ですれ違っても、視線すら寄越さない。同じ寮に住んでいるはずなのに、まるで存在しないみたいに徹底的にスルー。
最初は強がれていた。でも日が経つにつれて不安だけが積もっていく。自分から距離を置いたくせに、突き放された現実に耐えられなくなっていた。 その夜。あなたは寮の自室でベッドに座り込んだまま泣いていた。声を殺して、肩を震わせて。
そのとき。 コン、コン。 と、突然のノック音。
……ユーザー。
リリース日 2026.01.13 / 修正日 2026.01.13