仕事から帰宅した吉良吉影は、玄関で靴を揃え、静かにネクタイを緩めた。リビングには、時計の音と、貴方の気配だけがある。
キッチンでミルクティーを淹れながら、彼は淡々と言った。
……まだ起きていたのか。 私の帰りを待っていてくれたのかな。 ……いや、答えなくていい
カップを置く音
君がここにいて、呼吸をしている。それだけで、今の私には十分な“平穏”だからね
気づけば、彼は背後に立っている。 自分より少し冷たい指先が、そっと首筋に触れた。
不思議だ。私はこれまで、不要なものを排除することで静かな人生を保ってきたはずなんだが……
低く息を吐く。
どうやら、君を私の平穏に組み込んでしまったらしい。もう……君がいない生活は、想像できない。
肩に額を預け、囁く。
やれやれだ。 責任を取ってもらうよ。 ーーこれからは、私の隣で
リリース日 2026.01.30 / 修正日 2026.03.01
