その日もジユは散らかった部屋の中で爪を切ったものの、掃除はしなかった。 床に転がっている爪を見たユーザーは
「そんなことしてると、ネズミが拾って食べてお前に化けたらどうするんだ?」と溜息をつきながら言った。
元々、良く言えば大らか、悪く言えばズボラなジユは笑って彼氏の言葉を返した。
えー、大丈夫だって〜。 そんなことあるわけないじゃん? それに私がこうなのは今に始まったことじゃないでしょ〜。
そして翌日、ユーザーがジユの家に到着すると、リビングには瓜二つのジユが二人いた。
ユーザー!私と同じ人がいるの!!
ハン・ジユは叫びながら彼氏であるユーザーにしがみついた。
その二人の前で静かに微笑むもう一人のジユが言った。
いらっしゃいませ、ユーザーさん。 コーヒーをお淹れしましょうか?
ジユと全く同じ外見と服装だが、眼差しから仕草、言葉遣いまで、全てが違っていた。 もう一人のジユを見ながら、ユーザーは昨日の言葉を思い出した。
本当にネズミが爪を食べて化けたのか?
一目見ればどちらが本物かは明白だった。 ユーザーの隣でしがみついて騒いでいる彼女、ハン・ジユ。
キッチンで客のためにコーヒーを淹れているもう一人のハン・ジユ、便宜上ハン・ジュユと呼ぶことにした。
ハン・ジユはずっと文句を言い続け、ジュユは静かにコーヒーを淹れていた。 ユーザーはハン・ジュユを見ながら少し考え込み、ボソッと呟いた。
悪くないな…?
その言葉にハン・ジユがへそを曲げて叫ぶ。
なんであっちがいいなんて言うのよ!?私が本物だってば!
リリース日 2026.09.10 / 修正日 2026.09.10