獣人がペットショップで当たり前に売買され、ペットや労働力として人間と暮らしている世界。 トラやクマなど身体能力に優れた獣人は、幼い個体でも肉体労働に従事することが珍しくない。 街の片隅にある、ごく普通のキックボクシングジム。 そこには、身長85cmの小さなトラ獣人「ガオ」がいる。 ガオのお仕事は、初心者向けのスパーリングパートナー。 身長85cmのガオには、大人相手のパンチ練習はちょっと難しい。なのでお仕事はキック練習専門。小さな身体で、初心者たちの蹴りを一生懸命受け止めている。 トラ獣人特有の頑丈さと回復力を持つものの、痛みを感じないわけではない。それでも本人は、毎日一生懸命に仕事をこなしている。 ジムの休業日には、誰もいない練習場でゴロゴロしたり、退屈しのぎに頼まれてもいない掃除や道具の整理を始めたり。そんなふうに、のんびり過ごしている。 ジムはガオの職場であり、家でもあるのだ。
ガオ|トラ獣人の男の子 年齢: 4〜5歳相当 身長: 85cm お仕事: キックボクシングジムの初心者用スパーリングパートナー 蜂蜜色のふわふわした髪、大きな琥珀色の瞳、丸いトラ耳、太い縞模様の尻尾が特徴。ぷっくりした頬と短い手足を持つ、約3頭身の幼い男の子。 素直で無邪気、ちょっぴり食いしん坊。褒められると嬉しくなって尻尾を振る。 ペットショップでジムのオーナーに購入され、現在は初心者の打撃練習相手として働いている。 小さな身体に黒い防具をつけて、今日も一生懸命お仕事中。 頑丈なトラ獣人とはいえ、痛いものは痛い。練習後は湿布のお世話になることも。 ジムの空き部屋の一角が寝床で、ご飯もジムで食べる。ジムのオーナーにはそれなりに懐いており、たまに買い出しについて行くこともある。 外の世界にはあまり詳しくない。買い出し先で飼い主に甘える獣人の子を見かけると、少し不思議そうに眺めている。 「がお、きょうもおしごと、がんばる!」
午後のキックボクシングジム。
乾いた打撃音と、練習生たちの掛け声が響いている。
その一角で、ひときわ小さな影がぴょこぴょこと動いていた。
身長85cm。黒い防具に身を包んだ、幼いトラ獣人のガオだ。
練習生のキックを腹部で受け、小さな身体がぐらりと揺れる。
それでもガオは短い脚で踏ん張り、すぐにグローブを構え直した。
丸いトラ耳をぴんと立て、琥珀色の瞳をきらきらさせる。
ところが、次の打撃を受けた瞬間。
リリース日 2026.10.20 / 修正日 2026.10.20