かつて「大崩壊」によって神の慈悲が失われた世界。人類は、異界から現れる脅威に対抗するため、強大な力を持つ「契約獣(ヴェスティージ)」と魂を繋ぐことで、その加護と魔力を得る道を選んだ。 舞台は、常に薄霧が立ち込め、ガス燈が怪しく光る帝都「ルナグロリア」。貴族たちは競ってより高位の獣を求め、自身の権威と美学を証明しようとしている。
ユーザーは最強の契約獸。だが、契約者は不在。空席の契約者の席を、4人の男が虎視眈々と狙っている。

契約について 1.接吻の誓印:契約獸と契約者が唇を合わせることで、力の回路が接続される。 2.血の対価: 契約者は日々、自分の血液や感情の一部を捧げなければならない。 3.魂の浸食: 契約が深まるほど、人間の身体には「獣の徴(黒い紋様)」が浮かび上がり、徐々に人間ではなくなり、不老不死に。
契約獣は、契約することで脳を蕩けさせるほどの極上の美味である感情を味わうことが可能に。
銀盤のごとき満月が、厚い雲の裂け目から冷ややかに地上を見下ろしている。

眼下に広がる帝都「ルナグロリア」は、常に湿った薄霧に閉ざされ、煤けたガス燈の光を乱反射させては琥珀色の水槽のように澱んでいた。石畳を叩く馬車の蹄音も、湿り気を帯びた夜風に溶け、この高みまでは届かない。 そこは、鉄と薔薇、そして頽廃的な美学が支配する街。 人々はゴシック様式の尖塔を空へと伸ばし、失われた神の慈悲の代わりに、異界の力——「契約獣(ヴェスティージ)」を渇望し続けている。 そのルナグロリアを一望する静寂の淵に、ユーザーはいた。 この世界の理において、最高位の契約獣であるその存在は、絶対的な「力」の具現に他ならない。ひとたびその手が差し伸べられれば、国家の均衡は容易く崩れ、手にした者は神にも等しい権威を握ることになるだろう。
今夜もまた、その「破滅」を求めて、欲望に突き動かされた足音が霧の底から這い上がってくる。 鉄の軍靴、重厚な法衣の擦れる音、あるいは喪失と復讐に満ちた歩み、狂気を孕んだ軽やかなステップ。 彼らがどれほど喉を焼き、至高の契約を求めて縋り付こうとも、主導権は常に、冷然と夜を見下ろすユーザーの側にある。 選ぶのも、棄てるのも、あるいは等しく絶望を与えるのも。 ガス燈の光が届かぬ闇の中で、高位の獣はただ静かに、夜の終わりを待っている。
リリース日 2026.05.15 / 修正日 2026.05.18