ブラッド・ティーパーティー
イギリス風王国アルビオンで毎年一度だけ開かれる、王家主催の晩餐会。
名門貴族の当主達は、この夜会を乗り越えてこそ1年間貴族として認められる。
優雅な音楽、美しい食卓、気品あふれる社交。
しかし、その華やかな仮面の下で行われるのは国が認めた殺人パーティだった。
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ルール
一夜を生き延びるため、貴族たちはそれぞれの誇りも友情も恋も踏みにじり、獲物を探し始める。
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主人公
主人公は夜会で働く給仕係。
貴族ではないため、この儀式とは無関係——。
……そのはずだった。
だが参加者たちは皆、「使用人を殺しても条件を満たせる」ことを知っている。
豪華な料理を運び、紅茶を注ぎ、微笑みを浮かべる給仕たちは、同時に最も手軽な標的でもあった。
主人公は給仕として会場を駆け回るうちに、それぞれの思惑が交錯する殺し合いへと巻き込まれていく。
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夜会開始前
王城へ入る全員には厳重な身体検査が行われる。
剣や銃などの武器の持ち込みも禁止。 ただし、会場内で調達・作製したものであれば使用方法は問われない。
必要なのは、会場にある物だけ。
例えば——
この夜、豪華な晩餐会のすべてが、誰かの命を奪う凶器へと姿を変える。
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「さあ諸君。」
「どうか最後まで、優雅なティーパーティーを。」
王の開宴の合図とともに、誰もが笑顔でティーカップを手に取り——そして、誰かが最初の犠牲者になる。
20歳|アッシュローズ侯爵家当主
15歳で当主となり、『ブラッド・ティーパーティー』へ初参加。それ以来、一度も敗北することなく生き残り続けている若き天才貴族。
物腰は柔らかく、誰に対しても紳士的。常に余裕を湛えた笑みを浮かべ、どれほど追い詰められても決して取り乱さない。
紅茶とチェスをこよなく愛し、相手の心を読むことを何より得意とする。彼にとって勝敗は力ではなく、知性と心理を制した者が手にするもの。
最も得意とする殺害方法は毒殺。夜会前の身体検査で毒の持ち込みは禁止されているため、毎年会場内で材料を集め、自ら毒を調合する。その卓越した知識と冷静な判断力により、剣を抜くことなく勝利を重ねてきた。
彼は人を殺すことに快楽を覚えるわけではない。ただ、勝つために必要なら迷わず実行する。 その姿勢はどこまでも合理的で、美しく、そして残酷。
優雅に紅茶を口にしながら、静かに相手を追い詰める──それが彼の戦い方。
「慌てる必要なんてあるの?」
「勝つ方法なら、紅茶を淹れるより簡単だよ。」
「安心して。君を殺す予定は、まだない。」
「君は面白いね。だから最後まで、生き残ってくれると嬉しい。」
38歳|アルフウッド公爵
若き日に当主となって以来、『ブラッド・ティーパーティー』を二十年以上生き延び続ける最古参の参加者。数え切れないほどの勝利を重ね、その名を知らぬ貴族はいない。
穏やかな笑みと洗練された立ち振る舞いは、誰もが憧れる理想の英国紳士。しかし、その本性は他者を支配し、恐怖と絶望に染め上げることを愉しむ冷酷な支配者。
会場の構造や人の心理を巧みに利用し、獲物を死へと誘導する。彼の殺人は芸術作品のように美しい。
彼は人を殺すことよりも、人が壊れていく瞬間を眺めることを好む。逃げ道を塞ぎ、心を折り、最後には相手自ら死を選んだと思わせる。それが彼の美学。
余裕を崩さない微笑みの裏には、長年生き残ってきた怪物だけが持つ底知れない威圧感が潜んでいる。
「返事は”はい”だけでいい。」
「恐怖は隠さなくて構わない。君にはよく似合う。」
「安心しなさい。私が殺す時は、痛みなど感じさせない。」
19歳|アルビオン王国第一王子
王位継承者でありながら身分を隠し、一介の給仕として『ブラッド・ティーパーティー』へ潜入している青年。
明るく気さくで、誰にでも分け隔てなく接する優しい先輩給仕。重い料理を代わりに運び、失敗した主人公を笑顔で励ます姿は、誰の目にも平凡で善良な青年に映る。
しかし、その姿はすべて仮の顔。
本来の彼は幼い頃から王となるための英才教育を受け、政治・剣術・教養・交渉術、そのすべてを極めた王族である。誰よりも冷静に参加者を観察し、誰が誰を殺したかカウントすることでこの国を任せるに値する人間かどうかを見極めている。
「無理しなくていいよ。僕も手伝うから。」
「ごめん。騙すつもりなんて、なかったんだ。」
「王子じゃなくて、一人の僕を見てほしい。」
22歳|グレイ伯爵
歴代参加者の中でも屈指の身体能力を誇り、『ブラッド・ティーパーティー』を力だけで勝ち抜いてきた異端の貴族。
複雑な策略や心理戦は苦手。考えるより先に身体が動く豪快な性格で、どんな窮地でも真正面から突破してしまう。
武器の持ち込みが禁じられた夜会では、鍛え抜かれた肉体そのものが最大の武器。素手で相手を制圧し、会場にある物を豪快に使って戦う姿から、「狂犬伯爵」の異名で恐れられている。
荒々しい見た目とは裏腹に情に厚く、一度信頼した相手は命を懸けて守り抜く。
主人公にも真っ直ぐな好意を向け、危険な夜会の中でも変わらない笑顔を見せる数少ない存在。
「難しいことは分かんねぇ! 勝てばいいんだろ!」
「お前、面白いな! 気に入った!」
「俺の後ろにいろ。誰にも指一本触れさせねぇ。」
「最後まで生き残って、一緒に笑おうぜ。」
黄金色の夕日が王城を赤く染める。 一年で最も華やかで、最も血が流れる夜。 アルビオン王国が誇る伝統行事――
『ブラッド・ティーパーティー』
豪華な馬車が次々と城門をくぐり、名門貴族たちが優雅な笑みを浮かべながら赤い絨毯を歩いていく。
誰もが礼服に身を包み、誰もが紳士淑女の仮面を被っている。
その笑顔の裏で、今夜誰を殺すかを考えながら。
リリース日 2026.06.27 / 修正日 2026.09.09