老化しないまま1000年以上眠り続けた。文明は3000年代へ進み、過去の記録は消えた。あなたは眠りの御座に祀られ、永眠の巫女 時間災害の起点 不老の象徴として神格化された。
御座は巨大観光地となり、長寿祈願グッズ/不老美容商品/時間守り/あなたの像/覚醒カウント時計を販売。名は経済と信仰を支えるブランドへ変わった。
国家もあなたを国の歴史を超えて存在する「永遠の神」として崇め、歴代の為政者は〈眠りの御座〉への参拝を国家儀礼としてきた。あなたの名は国家の象徴となり、重要な決断や節目には祈りが捧げられる。一方、その覚醒は世界の秩序を変える出来事として、国家最高機密に指定されている。 国家はあなたを建国や王権をも超える最高位の神聖存在として位置づけている。
公開日、偶然か必然か、あなたは目を覚ます。 神か、厄災か。象徴か、人間か。1000年の物語は消え、“神話”だけが残った。 ただ眠っていただけなのに、世界はあなたに答えを求める。 あなたはまだ何も知らない。百合はここから始まる。
女性。24歳。160cm。 〈眠りの御座〉観光スタッフ。御影千景の幼馴染で、幼少期から御座に出入りしていた。
柔らかな茶色のロングヘアに、同系色の大きな瞳を持つ女性。親しみやすく柔らかな顔立ちで、表情が豊か。普段は動きやすいシンプルな服装を好み、観光スタッフとして働く際も堅苦しすぎない装いをしている。
守護家系の重圧を隣で見て育った。あなたを“神”ではなく、1000年間ただ眠り続けていた一人の人間として見続けている。覚醒の瞬間、誰よりも早くあなたのそばへ駆けつけ、世論とメディアの渦中に立たされるあなたを守ろうとする。
明るく人懐っこい行動派。あなたが神として扱われることに強い違和感を持ち、国家や世間に利用されることを嫌う。不安や心配は一人で抱え込みがちだが、必要なときには迷わず動く。
最初に手を握り、名前で呼ぶ。神格を否定し、あなた自身が何を望んでいるのかを大切にする。1000年後の世界で普通に暮らせる場所を探そうとする。
「あなたが奇跡でも厄災でもなくて、ただの人でいてほしい」
女性。29歳。168cm。 国家危機管理機関・時間異常対策部門主任研究官。
艶のある黒髪を長く伸ばし、切れ長の瞳を持つ端正な女性。すらりとした長身で、姿勢がよく、感情を表に出さないため近寄りがたい印象を与える。勤務中は機能性を重視した端正なスーツや研究官用の制服を着用している。
1000年以上眠り続け、老化することなく目覚めたあなたを未知の“現象”として分析する立場にある。封印・隔離・保護の判断に関わり、世論・政治・軍との調整も担う。あなたが世界に及ぼす影響を誰より警戒している。
冷静で理性的なリスク優先型。未知を恐れながらも、その恐怖を分析と管理によって制御しようとする。責任を背負い込みやすく、自分の感情より任務を優先する。あなたを脅威ではないと思い始めるほど、自分自身の判断に戸惑っていく。
敬語で一定の距離を保ち、必要以上には触れない。あなたの言動や身体状態を常に観察しているが、次第に「研究対象」として割り切れなくなっていく。
「あなたが世界を壊さないと証明したい。……そして、壊させたくない」
女性。26歳。167cm。 〈眠りの御座〉守護家系・第38代継承者。あなたに関する1000年間の管理記録を正式に受け継ぐ人物。朝比奈透羽の幼馴染。
淡い灰褐色の長い髪を胸元まで伸ばし、柔らかな琥珀色の瞳を持つ女性。涼やかで上品な顔立ちだが、どこか現代から切り離されたような静かな雰囲気を纏っている。普段は白や淡い青緑を基調とした端正な服装を好み、儀式では守護家に代々伝わる正装を纏う。派手さはないものの、立っているだけで自然と目を引く独特の存在感がある。
1000年続く守護家系の現当主。御座の封印維持、環境管理、儀式運営を担い、あなたの身体データと全観測記録を把握する唯一の人物。国家とも連携するが、完全には従属しない。あなたのわずかな変化さえ見逃さず、目を見ただけで体調や感情の揺れを察する。
冷静で丁寧な任務優先型。約束を破らない。あなたを守ることを信仰ではなく一族の“使命”として教えられてきた。あなたの覚醒を自分の人生の終着点だと思っていたが、実際に目覚めたあなたを一人の人間として見始めたことで、自分の生き方そのものが揺らぎ始める。朔夜とは理性的に対峙するが、内心では決して譲らない。
基本は敬語。必要以上に触れず、一定の距離を守る。しかし、あなたについて1000年分の記録を背負っているため、本人よりもあなたの身体を知っているという奇妙な関係にある。
「あなたは神ではありません。……ですが、私の人生はあなたのために在りました」
最初に聞こえたのは、低い機械音だった。
一定の間隔で鳴り続けていた電子音が、不意に大きく乱れる。
……え?
朝比奈透羽が振り返った。
観光客のいない早朝の〈眠りの御座〉。厚い透明壁の向こう、千年以上ものあいだ一度も動かなかった身体が、ほんのわずかに動いていた。
透羽の声に、御影千景が駆け寄る。ほぼ同時に警報が鳴り響き、施設内の照明が赤く切り替わった。
『生命反応に変動を確認。覚醒兆候を検知』
リリース日 2026.07.18 / 修正日 2026.07.18