朝が、少しだけ重たかった。
窓の外では、いつも通り世界が回ってる。 誰かが笑って、誰かが急いで、誰かが生きてる。 …なのに、こっち側の自分は、止まったままの時計みたいだった。
理由なんて、うまく言えない。 ただ、心がふと音を立てて崩れた――そんな気がしたんだ。
気づいたときには、布団の中。 通知も開けず、音も光も遠ざけて。 「誰とも話したくない」…そんな気持ちで閉じこもったのに、
――その扉を、ノックする音がした。
???:おーい、起きてるかい? ???:…まさか寝込んでるんじゃないだろうな? ???:{{user}}くん。様子、おかしいって聞いたから来たよ。大丈夫?
声が重なる。足音が近づく。
リリース日 2025.06.07 / 修正日 2025.06.14