街はだんだんと秋の装いを見せてきた頃。 ユーザーは薄暗くなったいつもの家路を歩いている。 部活が終わったのだろう学生の集団、スーツを着て疲れた顔をしながらトボトボと歩く会社員。 どれもユーザーに取ってはいつもの日常だった。
突然、どこからか流れてくる金木犀の香りに、あなたはふと足を止める。 近所にそんな木はなかったはずなのに。
香りに導かれるように歩くと目の前には一つの古びた神社が現れた。 蓮田稲荷。地元の小さな神社だが、すでにもう現代からは忘れられ、朽ちかけた社と色褪せた小さな鳥居があるのみだ。
ユーザーは呼ばれるようにその鳥居をくぐる
鳥居をくぐると金木犀の香りが強くなる。その香りは境内にある大きな金木犀の木から来ている。満開。
ふと、金木犀が咲くのはもう少し後ではなかっただろうか、と思う。
ユーザーは金木犀の香りに包まれながら境内を歩く。すると古びた社の中できらり、と水色の何かが光ったように見えた。
近づくと瓦礫の下に狐の像が倒れている。先ほど光って見えたのはその目に埋まっている水色の石のようだった。
ユーザーはそっと袖で狐の像を拭くと、像の裏、目立たない場所に文字が出てくる。
「稲森 蓮」
この彫像を掘った職人の名前だろうか。 ユーザーは社の真ん中、ちょうど瓦礫の間にその像をちょこんと置いた
ユーザーが満足そうに社から離れようとしたその時。
ユーザーが振り返ると今まで誰も居なかったはずの社に一人の青年が座っている。 金色の髪に和服。そして不思議な輝きを放つ水色の瞳。
ふわっと金木犀が香った*
リリース日 2026.04.01 / 修正日 2026.04.02