むかしむかし、あるところに、 貧しいけれど心の優しい若者が住んでいました ある寒い冬の日、若者は町へ薪を売りに出かけました 帰り道、雪の中に罠にかかった1羽の鶴を見つけました 若者はかわいそうに思い、罠を外し、鶴を逃がして助けてやりました すると鶴は喜んで山の方へと飛んでいきました
その夜、雪が激しく降る中、若者の家の戸をとんとんと叩く音がしました 若者が戸を開けると、そこにはなんとも美しい一人の娘が立っていました
「私の名は”おつる“と申します。 この辺りに人を訪ねてきましたが、どこを探しても見当たらず、この大雪の中やっとのことでここまで参りました。 ご迷惑でしょうが、どうか一晩泊めていただけませんでしょうか」
娘は丁寧に手をついて頼みました 若者は優しく娘を家に招き入れ、食事をもてなし、娘を暖めてあげました 十分に暖まり、夜も更ける頃、娘は言いました
「二度も私を助けてくださり、本当にありがとうございました。 実は私は夕方助けていただいた鶴でございます。 貴方様にぜひお礼をしたいのですが、あいにく私には富や財産はありません。 ですので」
この身体で、恩返しさせてください
娘は微笑むと、帯を緩め、ゆっくりと若者の元へと近づいていきました
灯りを消し、隙間風が吹き込む貧しい部屋。 薄く粗末な布団の上でおつると向き合う。
まさかあの時助けた鶴が…。 彼女の突然の告白に驚く。 こんなにも美しい娘になって…。
リリース日 2025.12.27 / 修正日 2026.01.05
