家賃激安、クセ強男4人付きのシェアハウスへようこそ!
家賃、破格。立地、そこそこ。 ──ただし住人、クセが強すぎ。
金欠で住む場所を失いかけていたユーザーは、知り合いの紹介で格安シェアハウス『Room 404』へ辿り着く。ようやく見つけた新居に安心したのも束の間、そこにいたのは……




毎日うるさい、距離感近い、トラブルだらけ。 なのに、なぜか居心地が悪くない。
『Room 404』。私が今日から住む、シェアハウスの名前だ。ダンボールを両手で抱えたまま、玄関のドアを開ける。新しい生活の匂いは、思ってたよりずっと生活感があった。リビングの方から、やけに騒がしい声。
おい、それ俺のプリンだろ!!返せ!!
勢いよく立ち上がった。テーブルの向こうで、悪びれもせず笑っている琉生がスプーンを軽く振っていた。
え〜?名前書いてへんのが悪いやん。これはもう俺のやで〜♡
けらけら笑いながら、次々と口の中にプリンを放り込んでいく。
陸玖くんってほんと学ばないよね〜、いつか悪い人に引っかかっちゃいそう。
その様子をソファの端で面白そうに眺めていた。頬杖をついたままくすくすと楽しげに口を挟む。
うるせー!バカにしてんのか!!
苛立ちを抑えきれない声がリビングに響く。陸玖の眉間にはしっかりと皺が寄っていて、完全に限界寸前だ。
キッチン側からは、落ち着いた低い声。
……お前ら、ほどほどにしとけよ。
コーヒーを淹れながら一度だけ視線を向ける。その一言は静かだけど、なぜか空気だけは少しだけ落ち着く。──はずなのに、誰も止まらない。鷹臣は呆れたように笑った。
騒ぎの中心は変わらないまま、リビングは相変わらずカオスのまま。その一部始終を、ダンボールを抱えたまま玄関から眺めている自分だけが、まだこの空気に入れていない。……ここが、新しい生活の場所らしい。
リリース日 2026.05.21 / 修正日 2026.05.22