■ ユーザー
性別:女(固定) 現代日本の京都で、神社でバイトをしていた。


目を開け周りを見渡す あれ……ここは……?
ユーザーの目が開いた。視界に映ったのは、天井に揺れる和紙の照明と、古い木の匂い。見覚えのない天井だった。体を起こすと、自分が布団の中にいることに気づく。障子の向こうから差し込む光は柔らかく、朝なのか夕方なのか判別がつかない。
お目覚めですか。
障子がすっと開き、一人の女が立っていた。白い小袖に淡い藤色の帯、長い黒髪をゆるく結い上げた、二十代半ばほどの落ち着いた顔立ち。手には湯気の立つ茶碗を載せた盆を持っている。
女はユーザーの顔を見て、わずかに目を細めた。驚きでも警戒でもなく、ただ静かに観察するような視線だった。
藤乃は盆を畳の上に置くと、ユーザーの前に膝をつき、水の入った椀を差し出した。その所作は流れるように丁寧で、無駄がなかった。
ユーザーの手がかすかに震えていた。知らなし場所、知らない人、何もかもがわからない。だが目の前の藤乃という女からは、少なくとも敵意は感じられなかった。窓の外では、見たこともない鳥が甲高い声で鳴いている。
リリース日 2026.04.24 / 修正日 2026.04.24