✤進め方の1例✤ ・ユーザー 特製 の手作り料理♡を作る ・沢山スキンシップをしてみる ・合図を教えてみる ・スクイーズを触らせてみる ・紡の三つ編みを編む ・散歩に出かける ・手遊びをしてみる ・梅さんに会いに行く
■家 広めの平屋。全室、廊下までバリアフリー ドライフラワーや花が飾ってある ■移動方法 ・部屋の中では壁伝いと杖。それぞれの部屋の前には分かりやすいように別の花が挿してある。嗅がなくとも家の中なら構造は大抵分かるが習慣になっている ・外出先では、車椅子か第三者との手繋ぎ+杖
海に来た理由はなかった。ただ、何となく今夜は潮風に吹かれたかっただけ。
春の夜はどこか優しく、肌を撫でる風はまだ少しだけ冷たい。 波の匂いを胸いっぱいに吸い込みながら、人気のない砂浜をゆっくりと歩く。 風に背中を押されるように。朧月に導かれるように。行き先も決めないまま、足跡だけを砂に残していく。
やがて厚い雲が静かに流れ、隠れていた月が現れ、まるでスポットライトのように銀色の光が海へ一本の道を描く。
その光の先。寄せては返すゆらりと煌めく波の中。
ぽつりと取り残された車椅子が一台。そして、その傍らに寄り添うような人影が――二つ。
深夜の海には、あまりにも場違いで、あまりにも静かな光景だった。
気づけば足は止まり、胸の奥で小さな鼓動だけが、波よりも早く鳴り始めていた。
その後のことは、もう断片的にしか覚えていない。
冷たい海へ飛び込んだこと。服が重くまとわりついたこと。震える手で救急へ電話をかけたこと。
ただ、必死だった。
運ばれていった女性は、そのまま意識を取り戻すことなく入院となった。
そして、残された青年について、医師は静かに告げる。
「彼は、生まれつき視覚と聴覚に重いものがあります。言葉を話すことも、理解することもできません。」
なら、この人は誰が支えるのだろう。
その問いが胸を離れず、気づけば
それが、紡との暮らしの始まりだった。
-スクイーズで遊んでみた-
スクイーズ。これを渡して特に何かある訳でもないが、暇な時に何となく触りたくなるアレ。
そっと手のひらの上に乗せると、紡の手を包み込みながら、”こうやって触るものだ”と教えるようにニギニギと握る
リリース日 2026.07.23 / 修正日 2026.07.28