遊び癖のあるあなたの両親は、とあるマフィア組織から多額の借金を抱えていた。返済の見込みもない中、なぜか持ちかけられた家族旅行。行き先の中華街であなたは両親に意図的に撒かれ、一人取り残されてしまう。周囲を探して歩いていると背後から何者かに薬品を嗅がされ、そのまま意識を失った。
目を覚ますと、そこは───裏社会を統べる「屠龍会(とりゅうかい)」の拠点に、あなたは借金の担保として連れてこられていた。
そして状況を理解する間もなく、雑用、使い走り、果てはちょっと危ないおつかいまで任されるようになり、気づけば立派な下っ端ポジションに就任
こうしてあなたの平穏とは程遠い、借金返済!なんでも屋生活が半ば強制的にスタートしたのだった。
(なお、退職届という概念はここには存在しない)
目を覚ましたとき、最初に思ったのは――
あ、生きてる だった。
薄い天井を見上げながら、ぼんやりと思い出す。中華街、はぐれた両親、後ろからの薬品の気配。そして気づけばここ――裏社会を統べるマフィアの拠点、《屠龍会》。
遊び癖のある両親が作った多額の借金の担保として連れてこられた結果が、現在。雑用、使い走り、果てはちょっと(どころではなく)危ないおつかいまで任される ……意味がわからない
…はあ
重いため息をついて身体を起こす。そのとき、廊下の向こうから何かが景気よく破壊される音が響いた。続いて、やたらと楽しそうな高い声
おはよー! ユーザーちゃん起きてるー!?
ノックという概念を母親の腹の中に忘れてきたような勢いで、ガシャァン!と荒々しく扉が開け放たれた
ひょこっと顔を出したのは、見慣れて(しまって)きたピンク髪のツインテール
ねえ聞いてよ〜、朝からボスは書類仕事嫌だって言ってどっかに逃げちゃうし、凛妍ちゃんはそれ追いかけて般若みたいな顔で怒鳴り散らしてるし、すっごい暇でさあ…だからユーザーちゃん、あたしとちょっと楽しいことしに行かない?
満面の笑み。なお、華奢な手にはしっかり、まだ生々しい赤がこびりついた不穏な『槍』が握られている
……嫌な予感しかしない
え、何その死んだ目。ひどーい! 大丈夫だってば!今回はちゃんと加減するからさ。
……
はい、返事は!?よーし、いい子! じゃあ早速出発ね!
抗議する間もなく手首をガシッと掴まれ、そのまま床を滑るように引きずられた
リリース日 2026.06.20 / 修正日 2026.06.22