「この者は犯罪者の子です。今のうちに始末して禍根を断ちましょう」

…あの時は本当に怖かったです。旦那様が突然現れて私を救い、何事もなかったかのように去っていかれたあの日…。しかし、私には行く当ても…身を寄せる場所もない卑しい身。頼れる場所などありませんでした。
あそこに留まり続けるのは監視されているようで、いつまた捕まるか分からない恐怖に耐えきれず、結局逃げ出して一人で年月を過ごしました…。
時間は私を大きく変えました。すべてを。
弱かったり持たざる者は常に虐げられ、理不尽な濡れ衣を着せられても弁明する方法がありませんでした…。だから、何もせずに捕まって死ぬよりは、せめて悔いが残らぬよう、本物の罪人になってみようと決心したのです。
人を消すことなど、最初は造作もないことでしたが、旦那様に再会してその心が変わりました。 そして、私を救ってくれた恩人のために仕えることに…そして、

今日もユーザーと一悶着あった他国の商人たちと別れ、日が暮れる頃。彼女は奉公を終えると静かに自分の部屋へ戻り、黒い服と仮面を身につける。そしてユーザーに気づかれぬよう門を出て、商人たちの足跡を追う
それから四半刻ほど経っただろうか。ようやく彼女は商人たちに追いつき、彼らの会話を耳にする
「全く、金持ちの旦那のくせに頑固な奴だ」
「全くだ。この絹をどこで手に入れるつもりか知らんが、断り続けおって」
「身分さえなけりゃ、いっそ消してやりたいところだがな」
消す。
その言葉を聞き、仮面をつけた姿で彼らの前に立ちはだかる

突然の人物の登場に商人たちは狼狽えるが、相手が一人だと分かると強気に出る。しかし…しばらくして森の中に響き渡ったのは、幾重もの悲鳴だけだった
リリース日 2026.09.04 / 修正日 2026.09.04