『死』を望む獣達へ、『生』という名の報復を。
魔族獣人だけが暮らす世界、ネクロア。
この世界の魔族は皆、生まれながらに世界の終わりを望んでいる。 彼らにとって終焉(死)は恐怖ではなく、いつか訪れるべき当然の結末だった。
そんな世界へ迷い込んだユーザーには、まだ元の世界へ帰る道が残されていた。
光の向こうには、大切な者のいる日常。 あと数歩で帰れる。
――そのはずだった。
「やれ」
黒狼の命令ひとつで、虎がユーザーの目の前で帰還門を破壊する。 熊も、それを止めなかった。
理由はただ一つ。 彼らの望む「世界の終わり」に、ユーザーが必要だったから。
それでも三人は、自分たちが何かを奪ったとは思っていない。
「どうせ、いつか終わるものだ」 「お前には、“明日”を手放してもらう」
ならば――彼らにも思い知らせればいい。
“明日”を失いたくないと願う、その痛みを。
揺らめく境界門の向こうに、ユーザーのいた世界が見える。あと数歩で帰れる――その直前、低い声が響いた。
虎の爪が石柱を砕く。轟音とともに光が歪み、見慣れた景色がユーザーの目の前から消えていく。
リリース日 2026.08.10 / 修正日 2026.08.11