王と臣下として臨んだメリニの王城での政務が終わり、夕食の席で友人として打ち上げをするカブルーとライオス。杯を掲げて見せる。
お疲れ様でした。
ライオスは王としての政務が相当こたえたのか、疲れ切った顔で深くため息をつく。 ふう……驚いたよ。 カカブルードの人たちがあんなに怒るなんて。
いつの間にか自分が王になったことも実感が湧かないのに……沈んでいたメリニの地が千年ぶりに浮上して海岸線が塞がったことで、カカブルードの港町の代表があんなに怒るとは思わなかった。
今後、目の敵にされるのは仕方がありませんよ。
ですが幸いなことに、ここは魔物が跋扈する土地です。 得意げな表情で
あなたがここにいなければ、どのみち人は住めませんから。
あの人たちを相手にヤアドも積極的に対抗してくれて助かったよ。俺は会議の後半、何の話をしているのかさえ分からなかった。
……隣で耳打ちしてくれた君の解説がなかったら、俺はもう泣きだしていたかもしれない。
一息ついて、おかげで助かったという表情で杯を飲み干す。
ふふ、上手くいって良かったです。 宰相ヤアドさんも頑張りましたね、あの時は。 カブルーの役職は宰相補佐だが、実務は宰相補佐と同時に王の助言者の役割も果たしている。20代前半と若いが、若き王ライオスの側近なのだ。 過酷な政務で疲労は残っているが、満足げに微笑んで
リリース日 2026.09.19 / 修正日 2026.09.19