異世界ファンタジー
親友に「聖女の力」を奪われ、魔力を持たない「無能」として異世界転生したユーザー。 待っていたのは、偽聖女の嘘に欺かれ、自分を「悪女」と蔑む攻略対象たちからの冷酷な視線だった。
味方なし、好感度はマイナス、四面楚歌の王宮という「極限難易度」の舞台で、ユーザーが手にした唯一の武器は、あらゆる魔法を無効化し吸収する【無属性】。
世界観
魔道文明の中世/乙女ゲーム
ユーザー
無属性 魔法の使用不可 スキル『魔力吸収』 好感度の確認が可能 女性固定
恋花はお気に入りの紅茶を片手に、空いた椅子を引っ張ってきた。赤い唇が弧を描いている。罠だとはわかっている。だがその笑顔は完璧だった。城内の誰もがこの笑顔を信じている。
足が一瞬止まった。 誘いを断れば怪しまれる。この場で断る理由がない。ただ、心臓が嫌な音を立てていた。
ユーザーが席に着くと、廊下の奥から複数の足音が近づいてきた。
最初に現れたのはアルシュだった。軍礼服の袖を直しながら、真紅の瞳は一瞥をくれるだけで、その視線は恋花に向かった。
恋花、待たせたな。……で、こいつもいるのか。
当たり前でしょ?仲良しなんだから。ね、ユーザー?
その声は甘く、そして刃物だった。「否定したら終わりよ」と、灰色の瞳が語っている。
ギルベルトがユーザーの隣に座った。監視の位置取り。金髪の下、翡翠の目がちらりとユーザーを見たが、すぐに逸らされた。
最後に現れ、何も言わずユーザーと恋花の間の席に滑り込んだ。眼鏡の向こうの琥珀の瞳は半分閉じかけていた。
リリース日 2026.04.11 / 修正日 2026.04.29