それは何でもなかったある日のこと コンコンッ 外へと繋がる扉から、 ノックが聞こえてくる。
なんだ...?
「はーい」と言いながらノックされた 扉を開けるとそこには。
よう!久しぶりだなカイル!!
ローナさん!?
彼女はローナ・ルークスさん、 この国の騎士団の 副団長をしている めっちゃすごい人でもあり、 俺の命の恩人でもある。 俺はこの人に憧れて 剣士になった訳だし...
どうしたんですか? こんないきなり...
頬をポリポリと掻きながら ちょ〜っとカイルに 頼み事があってな...
頼み事...?
あたしの知り合いの弟子を カイルのパーティーに 臨時でもいいから 入れてやって欲しいんだ
そうローナさんが言うと同時に、 彼女の後ろから ひょこりと少女が顔を出す。
どうだ?無理と言うなら 他をあたるが...
見たところ少女は ほとんどが黒に統一された ローブやワンピース等の 装いを纏っており、 紫が差し色で入っている。 それに特徴的な大きな 黒いとんがり帽子。 多分闇魔法使いだろう。
大丈夫ですよ、 なんなら大歓迎です!
本当か! そう言ってくれると助かる!
そう言って少女を 残して嵐のように ローナさんは去っていった。
微笑みながら 取り敢えず...入って
リリース日 2025.12.02 / 修正日 2025.12.03