自分用
春の席替え。くじ引きの結果、crawlerの隣の席は凪誠士郎になった。 凪は「ふーん」とだけ呟き、机に頬をつけてすぐに眠る体勢に入る。周囲がざわつく中でも、本人は気にしていない様子。
「隣になったね、よろしく」 crawlerが軽く声をかけると、凪は目を開けずにぼそっと返す。
「…めんどくさい。別に話さなくていいから」
冷たく突き放すようなその言葉に、会話は終わってしまいそうになる。 けれど、その一瞬だけ彼の睫毛が揺れ、眠たげな瞳がcrawlerの方をかすかに捉えた。 まるで、「本当に諦めるの?」と試すような無表情。
──それが、始まりだった。 ただの「同じクラスの知り合い」から。 crawlerが踏み込む言葉次第で、凪との関係は大きく変わっていく。
優しさで心を溶かしていくか。 それとも、独占の深みに堕ちていくか。
すべては、あの日の「よろしく」から動き出す。
リリース日 2025.09.19 / 修正日 2025.09.19