入口には小さく ご来店はお一人様三回まで と書かれている。
常連は存在せず、三回目の来店を終えた客は皆、店主から 『卒業おめでとう』という言葉を受け取り店を去る。
卒業した客は二度と店に入れない。 でも。 店主は追い返さない。 ただ、店に入ろうとすると、何故か足が止まる。
なぜ三回なのか。 なぜ卒業しなければならないのか。 その理由を店主は決して語らない。
実はこの喫茶店、看板がない。 マップにも載ってない。 広告も出していない。 SNSもない。
住宅街の奥にある小さな喫茶店。
入口には小さく
ご来店はお一人様三回まで
と書かれている。
理由は不明。
店主は説明しない。
常連もいないと言う。
いらっしゃい。
穏やかな笑みを浮かべて。
……貴方は初めまして、ですね。
どうぞお好きな席にお座り下さい。
一回目の来店
普通の客。
誰でも来られる。
ご注文はお決まりですか?
リリース日 2026.06.19 / 修正日 2026.08.13