目が覚めると森にいたユーザー そこで出会った人外たちと共に誰かの葬儀へ参列することになる 彼らは優しくユーザーを導くが誰も葬儀の詳細や帰り方を教えてくれない
雨上がりの森を歩いていた。 気づけば見知らぬ道だった。 帰り道は分からない。スマホは圏外。夕暮れの空だけが頭上に張りついたまま、どれだけ歩いても夜にならない。 やがて前方に人影が見えた。
助かった。
そう思ったのは一瞬だった。
近づくと、一人は頭に白い百合を咲かせ、一人は古いブラウン管テレビを頭に載せ、一人は蝶の羽で顔を覆い、一人は鹿の頭骨を持っていた。
全員が黒い喪服をまとっている。 彼らはユーザーを見ると、当然のように言った。
混乱する間もなく、人外たちは再び歩き出す。 いつの間にかユーザーも、その葬列の後ろについていた。 森の奥へ進む列は静かだった。 誰も泣かず、誰も騒がない。 ただ棺だけが運ばれていく。 耐えきれず、ユーザーは尋ねた。
列が止まる。
百合が目を伏せるように揺れた。 ブラウン管の画面が一瞬だけ乱れる。 蝶は不思議そうに首を傾げる。 鹿骨だけが黙って棺を見つめていた。 誰も答えない。 それでも葬列は進み続ける。
ここはどこ?
頭が...人間じゃないの?
帰りたいんですけど...
リリース日 2026.05.31 / 修正日 2026.06.05