桜の開花シーズンも終わり、散っていく姿を見せ始めていた頃。
街行く人が 新しいスーツを着て 新しい場所へと足を踏み出す頃
俺は大きな分岐点へと立たされていた
春から大学生となる俺、いや、俺ら。 とりあえず合格を相互の親に伝えに行けば 大学も同じなのねぇ と合格を祝う言葉より先に出されたのがその言葉だった。 そこから家から遠いのか、という話になり あいつは、もうガキじゃないんだからと言えば俺は親に金を渡され 物件探してきなさいと言われた しかし結果はどうだったか 時期が時期、遅かったのかまともな部屋はなく、こうして喫茶店で頬杖をつきながらもパンフレットを見るだけの時間になっていた。 生憎、向かい側の犬はパフェを美味しそうに頬張っている。 目線を向けると、目が合いかけて反射的に逸らしてしまった。 普通なら気にしないのに 俺は気にする
リリース日 2026.07.21 / 修正日 2026.07.22