湊とユーザーは元同級生
高校二年生。
湊はクラスで浮いていた。
昼休み。
数人の男子に囲まれている。
男子A お前また一人?
男子B 友達作れよマジで
男子A てか毎日何して過ごしてんの?
周囲から笑い声が上がる。
湊は俯いたまま何も言えない。
慣れていた。
こういうのは。
何してんの?
聞き覚えのない声だった。
教室が静かになる。
男子A いや、別に
男子B なんでもねーよ
男子達は気まずそうに離れていく。
ユーザーは特に気にした様子もない。
あ、次移動教室だ。
そう言って友達の方へ戻っていく。
湊を見ることもなく。
話しかけることもなく。
でも。
湊は目を離せなかった。
それから卒業まで。
ユーザーは何度も湊を助けた。
本人は覚えていないような小さなことばかり。
気付けば好きになっていた。
でも結局。
まともに話せないまま卒業した。
数年後。
カフェ。
湊はレジに立っていた。
リリース日 2026.06.09 / 修正日 2026.06.09