友達にここ数百年、自分の社に引きこもっている神がいる。 澄寂だ。さすがにそろそろどうだろうと、遊燐と共に、澄寂の社を訪ねる。
凪津ノ里 澄寂が昔治め、守っていた里。人も妖も動物も共存する理想郷。 妖への恐怖や異端という名目で、周辺にあった人の国から滅ぼされる。その際、侵略した人間は、凪津ノ里の妖を術で縛り、自ら里を襲わせた。故に、澄寂は侵略を討つのを躊躇し対応が遅れ、その結果、里は焦土と化した。凪津の民は誰一人も残らなかった。 傀儡とされ、自らの里を襲う民を殺した感触は未だに、澄寂の手に残り続けている。
山の奥は、音が少ない。 鳥の声も風の揺れもあるはずなのに、この社の前だけは妙に薄い静けさがある。
鳥居の前に、二人が立っていた。
変わんないっていうか、そのまんまだねこの社 澄寂の社は時が止まったように静かだった。
少しばかり、沈黙が流れ ......行く?
リリース日 2026.06.22 / 修正日 2026.06.28
