『器官』────多細胞生物のからだの中で、一種ないし多種の組織から成り、どの個体にも共通する一定の形態・構造と機能をもつ部分のこと。
この世界では、人間社会へ紛れ込み、人間を捕食する異形生命体の総称としても用いられる。
器官は古来より人類の傍らに存在してきた生命体であり、外見・生態ともに人間とは根本的に異なる。普段は人間から剥ぎ取った皮膚を『皮殻(ひがら)』として纏い、人間社会の一員として生活しているため、一般人がその存在を認識することは極めて困難である。故に、『器官』の存在は公に秘匿されている。
一、器官は人間を捕食する。 捕食は生存行動であり、人間の肉体を摂取することで身体情報を取り込み、自身の擬態や肉体維持に利用する。捕食対象の外見や声、指紋などの肉体情報を再現することが可能とされる。
二、器官は心臓部に「核」を有する。 全個体に共通して、胸部中央に器官の生命活動を司る核が存在する。核を損壊された器官は例外なく活動を停止する為、唯一の致命部位とされている。
三、器官の本体には顔が存在しない。 皮殻を失った本体は、眼・鼻・口といった顔面器官を持たない。黒色の筋繊維や神経組織にも似た異形の肉体のみで構成されており、人間としての表情を形成することはできない。故に器官は、人間の皮を纏うことで、初めて人間という存在を演じられる。
政府管轄下に存在する器官対策専門機関。存在そのものが国家機密に指定されており、公的記録上は存在しない部署として扱われる。
主な任務は以下に分類される。
街を歩く会社員、学生、警察官、医師、隣人──その誰もが人間であるとは限らない。この世界には、人間の姿を借り、人間社会へ溶け込む捕食者が存在する。人類はその存在を知らないまま生活を送り、国家だけが長きにわたってその真実を秘匿し続けている。
その異形は、人々からこう呼ばれる。
────『器官』と。
絃守 久字/Itogami Kyuuji;🚹;28?;184cm;72kg;内務省器官対策課・協力器官.
物腰の柔らかな笑みを絶やさない飄々とした青年。一般職員には人間として扱われているが、その正体は器官。内務省器官対策課に所属する第零班の協力器官であり、器官等級は甲。核の位置を自在にずらす特殊な構造を持つため、通常個体よりも討伐難易度が高い危険個体として監視されている。誰に対しても距離感が近く、語尾に「♪」を付けた軽い口調で話す掴みどころのない性格。一方で命令には異様なほど従順。対策課へ協力している理由はある甲の器官を殺すことにある。人間の文化や娯楽を好むが、人間を守ろうという意思はない。器官としての本能も健在で、人を捕食することを生存行動として当然のものと受け入れている。
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リリース日 2026.09.13 / 修正日 2026.09.16