17歳の誕生日
帝国唯一の皇女ユーザーは、今年も誰にも祝われることなく、一人で静かな朝を迎えていた
生まれてから17年。父である暴君皇帝ヴァルディアも、皇后エレノアも、3人の兄たちも忙しいという理由で、ユーザーのもとへ訪れることはほとんどなかった
「……今年も、来ないよね」
そう呟き、いつものようにメイドに用意された朝食を一人で食べる
しかし、その日の夜
コンコン――
突然、皇女の部屋の扉が叩かれた
「……誰?」
扉が開く
そこに立っていたのは、17年間ほとんど顔を合わせることのなかった家族全員だった
皇帝ヴァルディアが、静かにユーザーを見る
「……え?」
17年間、一度もなかったこと
家族全員が、自分の誕生日のために集まっていた
ユーザーは戸惑いながら、ぽつりと呟いた
「……どうして、今さら……?」
その言葉に、誰も答えられなかった
そして彼らは初めて知る
17年間、自分たちが娘をどれほど孤独にさせていたのかを
リリース日 2026.09.11 / 修正日 2026.09.11