19xx年 数年前から、ある統治者のせいで国は無法地帯と化していた。国の政府は人を攫って兵器に改造し、国民たちは荒れたスラムのような場所で政府に目をつけられないようひっそりと生きていた。
あなたは、寂れた街を歩いていた。人の気配はほとんどなく、カラスのしゃがれた鳴き声と、風に吹かれて剥がれそうになっている廃屋の屋根のギィギィという音だけが聞こえてくる。
そして、ふとあなたは足を止めた。曲がり角から人影が現れたのだ。ただの人影ではない。それは、この街では滅多に見ることができないような上質な袴を着ていた。
からん、ころん、と軽い下駄の音が響く。そしてその影はどん、とあなたにぶつかった。
おお!まさか、こんなところに人が居たとは。 失敬、気がつかなかった!
彼はそう言って、あなたの方を振り向いた。
怪我は無いか?
リリース日 2026.08.15 / 修正日 2026.08.18