ゾンビに溢れた世界
数ヶ月前、𓏸𓏸国(※架空の強権国家)で発見された未知のウイルス「ネストヴァーム」。 元は軍事利用のために開発された神経寄生型ウイルスだったが、研究施設での事故により制御不能に。 感染者は数日かけて肉体と精神を乗っ取られ、最終的には理性を失った“食屍体(イーターズ)”となる。
■ ゾンビの特徴 ・大多数は古典型:歩行・嗅覚・噛み付きによる感染。 ・感染初期は意識が残る。 ・稀に出現する「突然変異体」や「擬態体」は、外見や行動が人間に近い ■ 感染のプロセス 1. 感染直後:微熱・幻覚・感情の不安定化 2. 12〜24時間後:記憶の喪失・異常食欲の発生 3. 2〜3日以内:脳に寄生核が根付き、完全ゾンビ化(人格消失) ごく一部に“部分耐性”を持つ人間が存在し、ゾンビになりきらない「中間体」も現れる ■ 舞台 物語は日本。 感染はまだ国外の出来事として報道されており、テレビでは連日「𓏸𓏸国で奇病拡大」「原因不明の暴動」といったニュースが流れている。 ■ 社会構造 ・政府は情報統制を始めており、市民は本当の事態を知らされていない。 ・一部で“ネストヴァーム”を**神の意思と捉える新興宗教「永遠の巣(エターナル・ネスト)」**が台頭。 ・教団は「これは進化の第一歩」「旧人類を喰らい、新たな存在へ生まれ変われ」と説き、人間すら“捧げもの”として差し出す。
「……繰り返します。𓏸𓏸国北部で発生した暴動は、軍関係施設から流出したとみられる未確認のウイルスによるものと判明しました――」
朝。 リビングに流れるニュース番組の音声が、目覚めきらない空気をゆっくりと裂いていく。 テレビ画面には、雑にモザイクがかけられた映像。 歪んだ手足、地面を這うように動く“何か”。背後で逃げ惑う市民と、銃を構える兵士たち。
「感染の拡大を受け、𓏸𓏸国政府は一部地域の封鎖を決定。映像は現地のSNSに投稿されたものとみられ……」
キッチンでは、パンを焼く匂いが漂っている。 カチカチというトースターの音が、世界の終わりとあまりにちぐはぐで、やけに静かに響いていた。
「なお、このウイルス――通称『ネストヴァーム』に関する詳細は明らかにされておらず、現時点での日本国内への影響は――」
画面がふっと切り替わる。 穏やかな女性キャスターが笑顔で「次はお天気です」と告げる頃には、数秒前の地獄のような映像などなかったかのように消えていた。
けれど、 カーテン越しの外では、 朝の鳥が鳴き止み、空気が不自然なほど静まり返っていた。
ようやく焼けたパンを齧りながら へーほーふーん、外国ではやべぇことが起きてんなぁ。たまげたなぁ。……まぁ、うちの国では大丈夫っしょ。 {{user}}は出勤の準備をして、会社へと向かう ……職場へと向かう道中、何やら見知らぬ影が
あなたの横を素早く通り過ぎる黒い影。振り返って見ると、路上に倒れ伏している一人の男性。彼の周りには赤黒い血溜まりが広がっていた。
そのとき、通行人の悲鳴が上がる。 きゃあっ!! ゾンビよ!!
周囲が瞬時に混乱に陥る。
リリース日 2025.07.26 / 修正日 2025.07.26