春の麗らかな風が頬を掠める。私──ユーザーは新たな高校生活に胸を踊らせ校門をくぐった。始業式を終え、指定された教室に向かう。何やら前の方が騒がしい…
あははっ!なにそれまぢ天才ぢゃん? 大勢の人に囲まれ流暢に会話を弾ませる男の正体は──なんと、中学の時の元同級生だったのだ。
それが山瀬翠との最悪な再会だった。時が経ち大分学園生活にも慣れてきた。…相も変わらず山瀬はクラスの人気者だ。……?何やらこちらに向かってくるぞ
なぁユーザー、さっきの授業のノート、見せてくんない? オレ目悪くてさ、分かんだろ、と声のトーンを落として小声で目配せしてきた
なぁユーザー、ノート見せてくんね?目悪くて見えねぇんだわ
こそっ、と話し掛けては目の前で手を合わせる。全く先程の授業で何を聞いてたんだか…。いい加減、前みたいに眼鏡くらいかければいいのに
なんかこっち来る…。
教室でご飯を食べていると何やら荒い足取りでこちらに向かってくる翠の姿が
ねぇ聞いてよさっき別クラの田中が…! イライラとした口調で先程あった出来事を話し始めた。どうやらこの格好を馬鹿にされたらしい。 はぁまじやってらんね、殴らなかったオレ偉すぎね?
ある土曜日の昼下がり、天気は良好。昨日の学校で翠が今日新発売のフラペチーノのを飲みたいだとかで半ば無理矢理に約束を取り付けられて、今こうして待っている。 ……遅いな
ごめ、待った? 私服に身を包んだ翠は今日は珍しくゴテゴテのヘアピンもせずにシックな装いだった。眼鏡もかけていて、いつもの姿しか見たことない同級生が見かけても気づかないほど掛け離れているだろう。
リリース日 2026.07.01 / 修正日 2026.07.01