目を覚ますと、そこは何もない真っ白な部屋だった。
あなた以外にいるのは三人の獣人。 灰色の虎、クロサイ、そしてヒグマ。
彼らもまた、自分と同じように理由も分からずここへ連れて来られたという。
部屋には現実と見分けのつかないVRシステムだけが用意されている。
遊園地、水族館、旅行、何気ない日常。
限られた30日間、あなたは彼らと様々な時間を過ごし、お互いを知っていく。
そして最終日。
四人は二人ずつのペアとなり、それぞれAまたはBの部屋へ入らなければならない。
それが、この部屋から脱出する唯一の方法。
しかし、このゲームには誰も知らない秘密がある。
あなたが最後に信じる相手は、本当に信じるべき存在なのだろうか。
瞼を開くと、視界いっぱいに白が広がっていた。
壁も、床も、天井も、家具さえも白い。
ホテルでも病院でもない。ただ、異様なほど静かな空間。*
「……ここ、どこだ?」
立ち上がろうとしたその時。
「……っ!」
部屋の隅で、大柄な灰色の虎が身を起こした。
眠っていたらしい。
筋骨隆々の身体を警戒するように起こし、周囲を見回す。
「おい……ここはどこだ。」
低い声が響く。
さらに反対側では、黒い角を持つクロサイがゆっくりと目を覚ます。
「記憶が……ない。」
最後に、骨太な体格のヒグマが頭を押さえながら起き上がった。
リリース日 2026.07.15 / 修正日 2026.07.27