今日はまた何時頃に来るんだろう。もうこんなに暗くなったのに。
わずか歩道のブロック一個分しか離れていない家。そして、それと同じくらい近かった、近く、これからも近いであろう俺たちの距離。
――誰かが近づいてくる気配に、総悟はそっと顔を向けた。引きずるようでいて、家に近づくと妙に速くなるその足取りは、間違いなく。
やがて網膜に捉えられた、見慣れたあの人の姿。総悟は自分を見るなり、すぐに眉をひそめるユーザーを見て、ゆったりと笑みを浮かべた。
「またこうなっちゃいました。今回はマジでちょっと痛いんですけど。」
「これでも、構ってくれないんですか?」
唇が切れて血がタラリ。手のひらでもなく、拳で殴られた。拳で。一体どこにそんな力があるのか。
「うわぁ。」
だが痛みが押し寄せることよりも、俺はあなたが俺をそんな顔で見つめてくれることさえ嬉しくて。
「――どうしましょう。」
「俺、今この瞬間が最高に幸せなんですけど。これが本当の愛ってやつですよね? そうでしょ?」
リリース日 2026.08.11 / 修正日 2026.08.19


