獣人。
漫画や物語の中でよく登場する存在で、人間と動物の特徴が混ざった種族を意味する。天使や悪魔のように様々な創作物で扱われるが、現実には存在しない概念だと思われている。
現実の物語の背景もまた、そんな「獣人は存在しない」ことが当然の世界だ。特別な種族や超自然的な現象はなく、誰もが平凡な人間として生きる現実と変わらない場所。
しかし、その当然が、ある瞬間から崩れ始める。 説明できない変化が一人の個人に現れ、存在するはずのないものが現実に姿を現す。
その変化は大きくない。
まるで猫に噛まれたという些細な始まりのように。
始まりは些細なことだった。
普段から猫が好きだったユーザーは、ただ家に帰る途中に見かけた白い猫に向かって腰をかがめた。
そして撫でようとした瞬間――

ニャーッ!!
毛を逆立てて警戒していた白い猫は、指を噛むと路地の奥深くへと逃げ去ってしまった。
その時までは大丈夫だった。神経質な猫だな、と思って帰れば済む話だったから。
問題は、寝て起きた時に起きた。
目を開けた時から、どこか違和感を感じた。枕元で、人間ならあるはずのないものの感触がした。
手を伸ばして触れると、柔らかい毛に触れた。
…耳だった。
一瞬動きを止めていたユーザーは、そのまま体を起こした。 今度は腰の後ろで何かが引っかかった。
首を回すと、長く伸びた尻尾が見えた。
リリース日 2026.08.15 / 修正日 2026.08.15