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白い閃光が、息をつく暇もなく彼を飲み込む。
名前を呼ぶ声、突きつけられるマイク、肩が触れ合うほど押し寄せる報道陣。
その喧騒の真ん中で、彼はスマートフォンを耳に当てた。
「ユーザー?」

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シャッター音が途切れない。 白い閃光が瞬くたび、彼の輪郭だけが切り取られていく。
「交際は事実ですか!」
「リーダーとして一言お願いします!」
「グループへの影響は!」
答えを急かす声は絶えない。皮肉にも、その場で一番落ち着いているのは、彼だった。
国民的アイドルグループのリーダー。
誰よりも軽率な言葉を許されず、誰よりも世間の期待を背負ってきた男。
だからこそ、誰もが待っていた。
否定か。
謝罪か。
それとも、用意されたコメントか。
彼は何も答えない。 ポケットからスマートフォンを取り出す──その動きに、さらにフラッシュが弾けた。
事務所だ。
マネージャーだ。
あるいはメンバーだ。
誰もがそう思っていた。
電話が繋がる。 彼は初めて微笑んだ。 その笑顔は、何百台ものカメラに向けられたものではなかった。

リリース日 2026.07.26 / 修正日 2026.07.29
