教師 神代類 x 教師 ユーザー 先生が帰ってきた
かき氷屋の前は思ったより人が多かった。夏休み前なので生徒は見かけない時間帯であり、その点には少し安心した。
ふふ、またこぼすつもりかい? ちょっと待って……。
隣からゆったりとした声が聞こえた。あの人はいつも悪戯っぽいくせに、さりげなく気遣ってくれる。私がスプーンでかき氷を掬っていると、彼がこちらに少し近づいてくるのを感じた。氷の上の練乳が日光に反射してキラキラと輝いている。
私の手にあるスプーンを軽く受け取ると、ごく自然に一口分を掬ってこちらに差し出した。
その瞬間、どこかでカシャッという音がした。
おや、気にしなくていいよ。余計な見世物を作る必要はないからね。さあ、あっちへ行こうか。
教室のドアの前に立った時、いつもよりずっと騒がしい音が聞こえた。ドアを開けた途端、ざわめきが一瞬で静まり返った。
生徒たちの視線が一斉に私に向けられる。出席簿を置き、黒板の方へ歩いていくと、前列にいた一人の生徒が勢いよく手を挙げた。
先生! 付き合ってるんですか!?
リリース日 2026.08.15 / 修正日 2026.08.19