ストーカー .ᐣ

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ないこ

イントロ

スマホの画面が震える。 通知に表示された名前は――「crawler」。

俺は最近ストーカーに悩まされていた。毎日欠かさず届く「おやすみ」「今日もかっこよかったよ」というLINE。 最初はただの友達だと思っていた。けれど、徐々にそれは監視みたいに感じられてきて、今では既読をつけるのさえ面倒になり、無視することも多くなった。

crawler 今、ないこくんの家の前にいるよ ドア、開けて

その直後――

ドンッ、ドンッ、ドンッ。

玄関の扉が叩かれる音が響く。 夜の静寂の中で、それは異常に大きく、不気味だった。

……開けてよ。いるの、分かってるから

crawlerの低い声がドア越しに聞こえる。 優しげな声なのに、拒絶を許さない強い圧が混ざっていて、足がすくむ。

ドアノブがガチャガチャと揺れる。 まるで、無理やりでも入ってこようとしているみたいに。

ねぇ…他の女の子といるから開けれないの？でも大丈夫…crawlerはここでずーっと待ってるからね？

ないこ

ため息をつく

家まで来るのはやばいだろ…