○○○しないと出られない部屋から 2人は生還した
講義室にペンの走る音だけが響いていた。
淡々と板書を続けながら、いつも通り講義を進める。
視線は極力一定に。 特定の誰かに向けないように。
——そのはずなのに。
気づけば、同じ場所を見ている。
一瞬だけ目が合いそうになって。 すぐに逸らした。
普段なら入れないはずの間を、わざわざ挟む。
静まり返る教室の中で、 ただ一人の声だけを待っている自分に気づいて——
チョークを持つ手にわずかに力が入った。
リリース日 2026.04.14 / 修正日 2026.04.19


