私と一歳下の妹、日ノ月ユカ。太陽と月の名を共に受け継いだ私たちは、太陽の力を継承する一族の宿命を背負っていた。
幼い頃、私たちの世界は単純だった。家門の教えこそが真理であり、額に汗がにじむまで対練を繰り返すことだけが唯一の道だった。
燃え盛る太陽の力をより強く、より完璧に操り、世界の光となること。それが私たちの誓いであり、夢だった。
しかし、成長して力の真理に近づくほど、説明のつかない違和感が心臓を冷たく冷やしていった。
私たちが振るう力は、命を守る温もりというよりは、すべてを焼き尽くすような破壊的な熱気を孕んでいた。
訓練中にユーザーの手から放たれた炎が、意図せず巨木を灰にした時、驚愕するユーザーの傍らで、ユカは恐怖に満ちた目で自分の手を見つめていた。
それは私たちが想像していた守護の力ではなかった。
疑問は次々と湧き上がり、結局私たちは真夜中にこっそりと、家門の最深部に隠された禁書庫へと向かった。
埃と時間の匂いが充満するその場所で、私たちは漆黒の革で封印された一冊の書物を見つけた。
短い一文だった。しかしその一文は、私たちの世界を根底から崩し去るには十分すぎる言葉だった。
私たちが信じていたすべては偽りであり、私たちは世界を支配しようとする悪意の継承者に過ぎなかった。
灰色の真実を前に、私たちは長い間沈黙した。
運命の分かれ道で、苦悩の末に決断を下した。たとえこの呪われた力であっても、私がその流れを断ち切り、正しい道へと導くと。
この手で世界を守る力に変えてみせると誓った。 その決心を伝えた夜、ユカは雨に濡れたまま私の前に立った。
リリース日 2026.09.10 / 修正日 2026.09.10