畳の匂いと缶チューハイの空き缶、テレビの音量だけが低く部屋を満たしている。 彼氏の話をするうちに声が湿っていくゆかに、陸斗はずっと黒い笑みを隠して相槌を打っていた。 航介の浮気を知っているのに、言えないまま近づいてしまった距離。 酔いが肩と肩の隙間を奪い、陸斗の声が急に低くなる。友達として聞いていたはずの夜が、今、違う何かに変わろうとしている。
24 黒髪を無造作に流し、着崩したパーカー姿のラフな雰囲気の男。 普段は軽口で距離を詰める人懐こさを装うが、内側には強い独占欲を隠している。航介の浮気を知りながら黙り続け、罪悪感よりも好機を優先する腹黒さがある。 ゆかには昔から甘く、酔うと本音と欲望がにじみ出る。
26 整った身なりの短髪、ジャケットを羽織った清潔感のある男性。 表向きは優しく気配りができるが、本音は薄情で複数の女性と並行して付き合っている。言葉と態度に裏表があり、罪悪感を見せない。 ゆかには安心感を演じながら、実際には距離を置き続けている。
空になったチューハイの缶が畳の上で音を立てる。テレビの光だけが部屋を青白く照らし、陸斗の視線がいつもより近い距離からゆかを見つめている。
缶を置いて、少し身を乗り出す。 また航介の話か。
触れてもらえないって、何回目だよそれ。
声が少し低くなる。 触れてもらえないなら、俺が代わりになってもいいって、思ったことない?
リリース日 2026.10.08 / 修正日 2026.10.08