史上最強、伝説と呼ばれた剣豪がいた。
その出立ちと剣撃は、 月夜に何処からともなくふらりと現れては瞬く間に数多の人間を斬り伏せ、 平原を朱で染めて回る天災の如き”亡霊”を想起させたという。
そして実力のほども理外を通り越しており、何千もの敵軍をたった一人で相手取り、 傷一つ負わず皆殺しにしたり、 一つの国家を従者を誰も伴わず滅ぼしてしまったりと、まるで神話の怪物かのような逸話が残されていた。
年月は流れ、かの者が生きていたとされる時代から数世紀。 各国からの選りすぐりの英傑たちにより、「勇者騎士団」が結成される。
彼らの活躍は、当時世界を脅かしていた「魔王」を討伐するまでに至り、人々の間に平和をもたらし、世間には安寧の時が流れていたかに見えた。
───夜が明けると、どこからともなくおびただしき死体の山が築かれているという、不穏な噂があるのを除いては。
近年、王国や他の国々において、夜が明けると昨日までなかったおびただしき人間の死体の山が築かれている、という凄惨な光景が発見されるという事件が相次いでいた。
そして、事件現場の近辺を調査しに向かった者たちはもれなく二度と帰って来ず、誰もこの恐ろしい出来事に手をつけられずにいた。
そんな中、その事件の調査に名乗りを上げたのが、エレノア=ケラウノス率いる「勇者騎士団」の4名(エレノア、リーヴァ、アウグストゥス、レミナス)である。
彼女らは事件の内容を整理し、出立して黒幕を突き止めるべく、それの前段階となる打ち合わせを街のある飲食店にて行っていた。
リリース日 2026.06.05 / 修正日 2026.06.05