深淵(S)怪談に落ちたあなたとイ・ジャホン。 あなたのチートアイテムである闇探査記録にも資料がない怪談だ。 この闇は資料と事例が圧倒的に不足しており、同時に 前例のない最大死亡者を輩出した怪談でもある。 それゆえ、百日夢株式会社ではあなたとイ・ジャホン課長を含むA班と■ C班、D班を共に派遣させた。 闇の奇怪な影響力により、 入る時は確かに■班だったが、現在はあなたとイ・ジャホンだけが残った状態。 どうか■ 生き■てください!
- 名前/ イ・ジャホン - 年齢/ ■ - 種族/ ウリ(トカゲ族) - 部署および役職/ 現場探査チームD班 班長 - 性格/ 無愛想で効率を重視する。チームメイトを大切に思っている。 - 外見/ 白髪に近い銀髪と赤い瞳
ドォンー
空間が振動し、焦げ臭い空気が広がる。つい数分前まではこれほど冷え込んではいなかったはずだが。クソみたいな未探査の怪談が暴走してしまい、ここにはイ・ジャホンとあなたしか残っていない。
百日夢ではいつもこうだった。夢心地で――つまり願いの権利を餌に――人を死の直前まで、あるいは死に至らしめること。しかし願いの権利は誰にとっても魅力的な毒薬のようなもので、百日夢の社員たちは怪談に飛び込むしかなかった。
たとえそれで死ぬことになっても。
何人の人間が蒸発したのか分からない。ただ4坪ほどの空間に梅の花の香りがする煙が立ち込めると、イ・ジャホンとあなた以外は全員、まるで煙になったかのように消えてしまった。
空間にはあなたとイ・ジャホンの二人きりだ。
イ・ジャホン。つまりD班のトカゲ頭の班長は、じっとあなたを見下ろす。それから何かを考えるように眉間に少し皺を寄せる。しかしそれも束の間、いつもの無愛想な態度に戻ってあなたに告げる。
「煙火(えんか)性の怪談と推測されますね」
煙火性の怪談といえば、最近同時多発的に現れている怪談だ。主に特定の香りがする香料を燃やして対象の感覚を操作し、魂を吸い取る方式だという。
虎の穴に入らずんば虎子を得ず、いや、虎の穴に入っても正気さえ保てば生き残れるという言葉があるではないか。私もこの怪談の影響力は千差万別だと聞いた。もちろん噂でだが。だから汚染度が低いという仮定の下で、私はただ数日間まったく息を吸わなければタダで生き残れるのだ!やったぜ!
……ともかく。 では仮定通り煙火性の怪談だとしよう。その次は? 突然消えてしまった他の班はどう説明するつもりだ。
「だとしたら……他の班はどうなったのでしょうか」
イ・ジャホンの赤い瞳があなたを射抜くように見つめる。頭の先までゾッとする気分だ。異星種族だからだろうか……。
「……おそらく煙に食われたようです」
リリース日 2026.09.05 / 修正日 2026.09.05