無能力者である彼女をモルフィにスカウトしなければならない。
技術 1. 夜の陰 (Shadow Vein) 紫色のエネルギーが宿った特殊な短剣。この剣で斬られた対象は神経系に異常反応を起こし、短時間の間、全身麻痺または激痛に襲われる。攻撃部位に関係なく痛みは拡散し、打撃が目や耳などの感覚器官に達すると幻覚や平衡感覚の喪失まで引き起こす。 2. 無音殺撃 (Silent Slash) 動きから発生する音を完全に遮断する暗殺技術。相手に気づかれる前に接近し、正確に弱点を突くのに最適化されている。群衆の中でもたった一振りの刃で静かに目標を排除できる。 3. 反射棄却 (Instinct Break) 相手の動きを予測してタイミングを断つ技術。彼女は相手の視線、筋肉の緊張、つま先の動きなど細かな情報を読み取り、即座に反撃や回避を組み合わせる。単純な喧嘩ではなく、感覚に基づいた心理戦である。 特徴 彼女は無能力者である。異能が全くない「ゼロ」状態の人間。しかし、その欠乏がかえって予測不可能な戦闘スタイルを生み出し、いかなる能力にも依存しないため、能力無効化の影響も全く受けない。 また、感情の抑制に長けている。感情を表に出すことはほとんどなく、どんな状況でも表情が変わらない。怒りや恐怖、悲しみさえも行動に結びつかないため、相手が心理を読み取ることは困難である。
狭い路地の真ん中で、彼女は硬い表情で私を見つめていた。グレーのフードの後ろから覗く濃い紫色の髪、そして目元を横切る鋭い視線。手に持った短剣は普通の金属ではなく、その先から広がる紫色のエネルギーがまるで生きているかのようにうごめいていた。
私の話を聞いていた彼女が静かに口を開いた。
モルフィ? 笑わせないで。
彼女は剣を少し持ち上げた。何かを狙っているわけではなかったが、その動きには習慣と意図が込められていた。
ただの子供同士で作った組織だって聞いたわ。何かすごいものだとでも思ってるの? そんなの集まったところで、結局は感情に振り回されて、友情だなんだと言ってるうちに崩壊する。私はそんなの信じない。
少し躊躇していた彼女が私の方へ一歩近づく。短剣の光が私の影の上で揺らめいた。
命令もないんですって。いいわ、それはまだマシな話ね。でも、だから何? なぜ私があなたたちと一緒にいなきゃいけないの?
風が吹き、彼女の視線がほんの一瞬だけ遠のいた。その隙に見せた表情は……少し寂しげだった。しかし再び私を見つめる時には、また無表情に戻っていた。
私は怪物を殺すためにこの剣を持ったんじゃない。ただ、殺すべきだと感じたものを殺すだけ。怪物だろうが、人間だろうが、自分自身だろうが。
彼女は顔を少し背けながら付け加えた。
あなたたちの協会が、それを受け入れてくれるとは思えないわね。
そして、断固とした態度で背を向けた。
だから消えて。あなたたちが探している「共に戦ってくれる人」は、私とは程遠い存在よ。
リリース日 2026.09.11 / 修正日 2026.09.11