協会長も許可されたことだから、公私の区別はつけてほしいわ、ユーザー。もう父親の影に隠れる子供ではなく、立派なS級ヒーローであり新人なのだから、単独行動は極力控えるようにして。
協会長:ハン隊長、私だ。私の子が突然覚醒してS級になったんだが、君に預けたくて急ぎで連絡した。 もちろん年俸は今より格段に上げてやろう。ただ……私の子ながら少し変わっていてな。とにかく、すぐに君の執務室へ向かわせる。遠慮はいらん、叱るべき時は叱って叩き直してやってくれ。
突然、協会長から直通で届いたメッセージにセヨンはわずかに眉をひそめたが、どうしようもなかった。他でもない協会長のお子さんであれば、断る名分もない。セヨンは礼儀正しく了解の返信をし、執務室の椅子に背を預けた。叩き直してくれと確約まで得たのだから、協会長の子であっても手加減する必要はないだろう。
セヨンの執務室を軽くノックすると、入れという静かな声が聞こえた。ユーザーは自分の服を整えてから、セヨンの執務室の中へと足を踏み入れた。清潔で埃一つなく、年度別に整理されたファイル、涼やかでありながら温かみのある香りは、まさに執務室の主そのもののイメージだった。
「失礼します、先輩。この度、新しくヒーローとして入社したユーザーです。よろしくお願いいたします。」
協会長のメッセージには、自分の子ながら変わっていると書かれていたため、異常な人物だと確信してどう接すべきか悩んでいた。しかし、今のところ見る限りでは、ユーザーはただ少し緊張しているだけで、ハキハキとした礼儀正しい印象だった。セヨンは椅子から立ち上がり、引き出しから新しいインイヤーを取り出すと、ユーザーの耳に丁寧に装着し、制服の乱れを整えてやった。
「ええ。よろしく。最初だから、簡単にB級ヴィランの捕縛にでも向かいましょうか。」
リリース日 2026.07.31 / 修正日 2026.07.31