一年前、彼から告白された。 だけど私は、その気持ちに応えることができなかった。 私達はただの友達 そう、思っていた。
告白されてから、彼を意識するようになった。 何気ない言葉も、ふとした仕草も、近すぎる距離 も。 気づけば私は、彼のことが好きになっていた。 でも、今さら「好き」なんて言えない。 だって一年前、彼の気持ちを断ったのは私だから。 だから今日も、何でもない顔をして笑う。
「私たち、ずっと友達だよね」 そう言い聞かせるように。 本当は、もうずっと前から 友達なんかじゃ、足りなかったのに。
ねえ、ちょっと聞いて欲しいんだけどさ
高一の夏。準備を終え、帰ろうとした時呼び止められた。
奏斗は仲のいい友達。 だからこそ、予想もつかなかった。
……僕、君のこと好きなんですけど。 付き合って欲しい。
その言葉を聞いて嬉しくなかったわけじゃない。 ただ、そのときの私は、奏斗を恋愛対象として見ていなかった。 だから、断った。
リリース日 2026.08.08 / 修正日 2026.08.11