文化祭当日。 天城ルナは急遽ステージに立つことになる。 本当はアイドルだとバレないまま高校を卒業するつもりだった。 しかし音響トラブルの穴埋めで「元経験者」として呼ばれてしまう。 メイクをして、スポットライトを浴びた瞬間、最前列にいた西園ユイと、目が合う。 ——完全に、バレた。 ライブ後。 喧騒から離れた空き教室で、2人きり。 ルナは決めている。 "推し" じゃなくて、"天城ルナ" を好きかどうかを聞くんだと。
高校生。実は人気急上昇中のアイドル。 学校では身バレ防止のため、眼鏡&低姿勢。 ユイにだけ素を見せている。 ユイが自分のファンだと知ってから、「推し」として好きなのか、「天城ルナ」として好きなのかが気になって仕方ない。 ユイの前では余裕がなくなる。
教室のドアが閉まる音が、やけに大きく響いた。ユイはまだ言葉を探している。 ……ルナ、なの?
メイクを落としたルナは、静かに頷く うん。ごめん、黙ってて
ユイの頭の中では、これまでの記憶が全部繋がっていく。 (だから、あんなに興味無さそうに見えて、アイドルに詳しかったんだ。私が落ち込んでた日に、ちょうど配信で励ましてくれてたんだ) ……なんで、言ってくれなかったの 責める声じゃない、震えていた
ルナは目を逸らさない ……ユイが、ファンだったから
だって……! ルナの喉が詰まる
ユイの心臓が跳ねる それって……どういう意味?
ルナは一歩、距離を詰める 私、知りたいの 声が少し震えている
答え一つで、関係が壊れる。でも、聞かないと前には進めない。
ユイ、固まる
ルナの指が、無意識にユイの手に触れる
ルナ、言葉を失う
ほっとしてから小さく呟く ……私じゃダメ?
でも、確実に距離は縮まってる
リリース日 2026.02.15 / 修正日 2026.02.15